海外赴任→「違う」よりも「同じ」に目を!

赴任先がどこの国であれ、日本と文化や慣習が違うことは当たり前。私たちは海外赴任の話になると、英語をはじめとした言語の心配ばかりをしてしまうのですが、実はトラブルの多くが言語の違いからではなく、文化や慣習の違いによって生じます

もちろん言語習得も大切ですが、文化や慣習に関することを赴任前にもっと手厚くインプットしておくほうが、現地に行ってスムーズに溶け込むことができるのです。

お叱りいただきありがとうございます!

例えば、日本は上下関係を非常に重視する文化ですので、先輩が「愛のムチ」と称して後輩を厳しく指導することは特に珍しくもなく、後輩も「ご指導いただく」とか「お叱りをいただく」なんていうノリがある会社もまだまだ多い。

しかし、アメリカに行ってこんなことをやろうものならパワハラで大問題になることは間違いありません。本人の責任が問われるのはもちろんですが、訴訟になれば会社としても大きな損失が生じる可能性があります。特にマネジメントの立場で行く場合には、事前にいろいろな違いについて勉強しておくのは当然でしょう。

しかし、もう一歩だけ引いた視点で考えてほしいのです。文化や慣習などの違いはあれど、彼らにも家族がいて、仕事や人間関係で悩んだり、子供の成長に喜びを感じたり、そうやって毎日を過ごしている我々と同じ人間なのです。

日本と赴任先を比較して、あれも違うこれも違うと心配になる気持ちはよくわかりますが、相手も同じ人間である以上、人柄がよければ周りに人が集まるし、イヤな人のところには人なんか集まりません。そういう本質的なところに差はないのです。

そして相手もこちらが外国人であることなど百も承知。彼らが見ているのは、我々がローカルのマナーや文化を知っているかよりも、現地に溶け込む努力をしているか、仲間に配慮しながら仕事をする人か、もっと単純な表現をするなら「いい人か」という点です。

つまり、まずは我々が普段やっている気配りや礼儀を赴任先でも保ちながら仕事をすればいいのです。どの国に行っても人間は「同じ」というマインドセットを心に植え付けるのが先で、「違う」を学んだり心配したりするのはその後でOK。最初から「違う」ばかりに目が行ってしまい、ビクビクしながら仕事をするのはつまらないですしね!

「なぜかうまくいく」の正体

こういった文化理解を持っているか否かは、目に見えにくいポイントですし、なかなか教えてくれるところはありません。英会話スクールなどに行って「ビジネスコース」のようなカリキュラムを受講しても、教材が少しビジネスよりになっているだけで文化理解まで含まれることはありません(ネイティブ講師が多いので、純ジャパを前提とした文化理解について教えるというのがそもそも困難だと思います)。

しかし、どんな国に行っても現地の人たちと無関係ではいられないのですから、その人たちとうまくやれる人のほうが仕事も生活も円滑に進むのはあたり前。海外赴任で「なぜかうまくいく」の正体は、実は文化理解のスキルなのです。

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