「気が利く」がダメな国とは

この記事を読んでいただきありがとうございます。
本稿では、「気が利く」あるいは「自発的に動く」ことに関する文化的な相違について記載します。
日本ではほめ言葉だけど
「お!気が利くねぇ」というのは、上司や先輩などから部下や後輩への最高のほめ言葉です。
仕事に対するやる気が高いこと、ものごとを先回りして考えている意識の高さ、その結果として上司や先輩にラクをさせられたことなど、もろもろのニュアンスを含んでおり、言われた本人はとてもうれしいですよね。
ところがこの「気が利く」、国によって受け止め方は違います。
例えば中国。
あなたが何かの業務を先回りして動いたり、自発的に何かに取り組んだりすると「命じられてもいないのに勝手なことをして」と、上司からは歓迎されないことが少なからずあります。
これは、中国では一般に上下関係がはっきりしており、上司が部下を厳しく管理する傾向があること、そして担当業務(Job description)が日本よりも明確に決められていることの現れなのでしょう。
また、上司が厳しさを帯びていないとサボる人がでてしまうという側面もあるようで、中国に駐在している私の知り合いに言わせると「怒ることで部下のやる気を引き出すようなところがあるね~」とのことでした。
どこの国でも上司は大変ですね。
なお、ロシアやインドネシアなども中国と似た傾向を持つそうです。
「気の利かせ方」に注意
もちろん、日本と同じように「気が利く」が喜ばれる国も存在します。
アメリカはその典型で、自主的に動くことは明らかにプラス評価になりますし、イギリスやドイツなども同じタイプです。
ただし、「気の利かせ方」には注意が必要です。
自主的な動きが評価されるとはいえ、当然ながら「好き勝手にやっていい」ではありません。
事前に上司に一言入れておくというのは日本でも同じですし、出しゃばるような印象を与えると嫌われやすいのも同じです。
ビジネスパーソンとして、一定の配慮と謙虚さを持ちながら動くようにしましょう。
良し悪しではない
文化について学ぶときに重要なのは「違いがあることを知ること」であって、文化の違いに「良し悪しをつけること」ではありません。
どんな文化にもプラスとマイナスの両面がありますし、同じものに対しても、プラスに感じる人もいればマイナスに感じる人もいるのですから、良し悪しを語ったところでさほど意味はないのです。
また、一つの国の中でも、地域、会社、あるいは部門によって文化や雰囲気は大きく違うのですから、その意味でも「中国ってのはさ…」なんて語ったところで仕方ない。
必要なのは「気が利くっていうのは、国や文化によってポジティブとは限らないんだな」と知っておくこと。
それを知らないと「なんでコイツらはこうなんだ!」というストレスばかり溜まりますし、良かれと思って自主性を発揮した結果、評価が下がったなんてことにもなりかねません。
でも、違いを知ることによってストレスは減りますし、仕事でも「うまくいく」可能性が高まるのです。
まとめ
いかがでしたか。
こういう文化の違いに関する理解を持つことは、語学力以上に重要だというのが私の考えです。
今後も発信を続けていきますので、皆さんのビジネスが「うまくいく」ための手助けになればうれしいです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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